月齢別・2〜3ヶ月

Q1母乳不足ではないかと心配
Q2太りすぎが心配です
Q3夕方になると決まって泣く
Q4赤ちゃんなのにいびきをかく
Q5夜中に起きて完全に昼夜逆転
Q6後頭部がはげています
Q7おちんちんはむいて洗うの?
Q8抱っこすると反り返る
Q9急にミルクを飲まなくなった
Q10眠っていても授乳時間がきたら起こすの?
Q11あやしても笑わない
Q12頭皮に黄色いかさぶたが。これは何?
Q13いつ測っても熱が37度以上あるのですが
Q14飲む量が多いのに、体重が増えない
Q15目を合わせたり追ったりしない。
Q16メーカーが違うミルクを混ぜて与えてもいい?
Q17暑くなってから飲まない
Q18口に手を入れるようになりました。大丈夫?
Q19あやしても泣きやまない。祖母の場合はそうではないのに
Q20便秘みたい。
Q21緑色のうんちになった
Q22ハチミツをあげてはいけない!?
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監修:詫間由一(タクマこどもクリニック院長)

慶應義塾大学医学博士
日本小児学会認定医
日本小児神経学会認定医
日本てんかん学会認定医


先生への質問はホームページからもどうぞ

 

Q1授乳の間隔があまりあかず、授乳後すぐにぐずります。母乳が足りないのでしょうか?

A1授乳後泣いたからといって、母乳不足とは限りません。抱っこして機嫌がよくなるようなら心配ないでしょう。母乳がたりているかどうかは、体重の増え方を見るのがいちばんです。生後3ヶ月くらいまでは一日に平均して20g以上増えていれば足りています。あまりグズグズするときは、母乳を飲ませた後、ミルクをたしてみましょう。それでぐっすり眠るようなら母乳が足りないのかもしれませんね。

Q2息子は3ヶ月健診でもう8kg。太りすぎですか?ダイエットが必要ですか?

A2母子手帳を見ると、3ヶ月の赤ちゃんの体重は5.5kgから7.5kgが平均ですが、それよりも多い子も少ない子もいます。その子なりのペースで成長していけば心配ありません。赤ちゃん時代に太っていても、そのまま幼児や大人の肥満につながっていくわけではありません。また、糖尿など生活習慣病とも関係ないといわれています。ですから赤ちゃんが太っていても、将来の肥満を心配することもないし、ダイエットなどの肥満対策も不要です。

Q3具合が悪いわけでもないのに、夕方激しく泣きます。いちばん忙しい時間帯なので困っています。

A3このころの赤ちゃんによくあることで、夕暮れ泣きなどといわれています。夕方になると疲れがたまるせいか、周囲がバタバタして落ち着かないせいなどといわれていますが、はっきりした原因はわかっていません。ただ、いつまでも続くわけではなく、ある時期を過ぎると自然に泣かなくなります。しばらくの間は夕食の支度の時間をずらす、夕食は市販のもので済ますなどの工夫で乗り切りましょう。

Q4大人顔負けのいびきをかくので鼻が悪いのかと心配です。ほうっておいて大丈夫?

A4赤ちゃんの鼻やのどなど空気の通り道は狭いので、ちょっとしたことでいびきをかいたりします。また、低月歳の赤ちゃんは、口で呼吸ができず鼻だけで呼吸しているので、鼻がつまるといびきをかくことがあります。

生理的な現象なので、ほうっておいても大丈夫です。ただいびきのとき呼吸が止まったり、ミルクを飲むときもとても苦しそうなときは小児科に相談しましょう。

Q5昼は静かによく眠っているのに、夜になるとグズグズ、寝付くのは明け方。昼夜逆転の生活でもうくたくたです。

A5赤ちゃんは生まれてしばらくは1日中寝たり起きたりを繰り返していますが、2〜3ヶ月ごろになると夜まとめて寝るようになることが多いでしょう。しかしまだ生まれて数ヶ月しかたっていないのですから、昼と夜を勘違いしてしまう赤ちゃんもたくさんいます。

朝になったらカーテンをかけて掃除機をかける、赤ちゃんが目を覚ましたらお散歩に行く、夜になったら静かにして部屋も暗くするなどの生活をしているうちに赤ちゃんもだんだん昼夜の生活のリズムができてくるでしょう。

Q6後頭部がはげて格好が悪いのですがずっとこのままということはないですか?

A6まだ一日の大半をねんねで過ごしているので、頭の後ろの髪の毛が擦れたり切れたりしてはげてしまうのです。首がしっかりすわってきてうつぶせやおすわりの時間が増えてくると自然によくなってきます。

Q7おちんちんの先はあかがたまりやすいって聞いたけど、どう洗えばいいの?

A7確かにおちんちんの先には汚れがたまりやすいので、怖がらずに洗ってあげる必要があります。

といっても赤ちゃんの時代は包茎といって皮がおちんちんの先までくっついているので無理にむいて洗うと痛がったり血が出たりします。手のひらに石けんを泡立てておちんちんの先にあて、軽くもむようにして洗ってあげるとよいでしょう。

Q8泣いているとき、抱っこしても反り返ります。脳性マヒの心配はないの?

A8反り返る傾向があるのは確かですが、泣いたり機嫌が悪いときに反り返る赤ちゃんはもっとたくさんいます。また体を動かしたいのにしっかり抱きしめられると暴れる赤ちゃんもいますので、ほかの発達が順調なら心配いりません。

Q9機嫌はいいし元気なのですが、1回に飲むミルクの量が急に減ったので心配です。

A92〜3ヶ月ごろになると、赤ちゃんは自分の食欲に合わせて飲む量をコントロールできるようになるので、1回に飲む量は減る傾向があります。これはごく自然なことで赤ちゃんが元気なら心配はいりません。

Q10この頃よく眠ります。授乳時間なのにぐっすり眠っているのを見ると、起こすのもかわいそうな気がするのですが。

A10やっと周りの環境にも慣れ、おなかいっぱい飲むことにも慣れて、赤ちゃんは安心して眠っているのでしょう。1〜2時間のずれでしたら、あえて起こして飲ませることもありません。ママもこの間に休息を取りましょう。

Q11同じ頃生まれた友人の赤ちゃんは声を出して笑うのに、うちの子は一生懸命あやしても笑わず心配です。

A11この頃になると赤ちゃんの表情はかなりはっきりしてきます。ただ大人の性格が一人一人違うように、どんな小さな赤ちゃんにも個性はあるものです。いつも全く反応を示さない場合は別ですが、声を出さなくても笑ったり、ママの声で表情が変わったり泣き止んだり、「あー、うー」といった声が出ていれば心配ありません。

他の赤ちゃんと比較するのではなく、その赤ちゃんの個性を理解しておおらかな気持で接してあげて下さい。

Q12頭やまゆ毛の中に、黄色いかさぶたのようなものができています。ケガはしていないようなのですが、これはなんでしょうか?

A12生後1ヵ月頃から4ヵ月頃までは皮脂の分泌が多く、それがたまってできた湿疹で「脂漏性湿疹( しろうせいしっしん)」といわれます。こまかなウロコのようなものがついたり、ひどくなると黄色いかさぶたのようになります。痛みやかゆみはないので、赤ちゃんの機嫌が悪くなることはないでしょう。

ワセリンやオリーブオイルを用いてとれることもありますが、無理にとろうとすると皮膚が傷ついて化膿することもあります。あせらなくても時期がくればなくなりますが、ひどいようでしたら受診しましょう。お風呂の時きちんと洗うなど、清潔には気をつけてあげましょう。

Q133ヵ月になる男の子です。いつ測っても熱が37℃以上あるのですが、平熱の範囲なんでしょうか?元気ですし、特に機嫌も悪くはありません。

A13赤ちゃんは新陳代謝が活発で、呼吸や脈も頻繁なので、体温は高いほうに保たれます。体温は時間帯でも変化し、朝と夜では0.5℃くらい差があります。平熱の高低は個人差もあり、それは体質による違いなので心配はありません。

赤ちゃんの平熱が37℃以上である場合もよくあります。重要なのはその子の体温の特徴を、きちんと把握しておくことです。時々午前中に体温を測って、平熱を確認しておきましょう。

Q143ヵ月の男の子です。ミルクは1日に1リットル近く飲み、果汁やスープも飲むのですが、3ヵ月検診では5,800gでした。生まれた時は3,300gだったので、増え方が少ないと思うのですが?

A14単純計算すれば1ヵ月あたり800gの増加ですので、やや少なめかもしれませんが、少なすぎるということはありません。動きが活発で、エネルギーをたくさん消費する赤ちゃんなのかもしれませんね。また栄養の吸収され方にも個人差があります。元気であれば心配せずに、様子をみていましょう。

Q152ヵ月の男の子ですが、目を合わせたり、動くものを目で追ったりする動作が少ないような気がします。目に異常があるのでしょうか?専門医に相談するべきですか?

A15まったく目を合わせない赤ちゃん、または黒目の中の瞳孔が白い赤ちゃん(白内障の疑い)、また目が光って見える赤ちゃん(網膜芽細胞腫などの疑い)は心配です。早めに眼科医に受診しなければなりません。

しかし一般的には、このような動作が“少ないような気がする”程度の2ヵ月の赤ちゃんの場合、心配ないことが多いのです。様子をみて、3ヵ月か4ヵ月健診の時に相談するくらいで大丈夫だと思います。

Q16残っているメーカーのミルクが1回分以下の量の場合、他のメーカーのミルクと混ぜて飲ませても問題ないでしょうか?

A16調乳するミルクの濃度はメーカーによって違いますので、調乳濃度が同じミルクであれば問題はありません。濃度が違うミルクを使う場合には、それぞれについていたスプーンできちんと量って調乳しましょう。

Q17暑くなってからずっとミルクを飲みません。湯冷ましは飲みますが、ミルクはいつもの半分くらいがやっとです。ミルクを冷ましてあげればいいのでしょうか?

A17原因は暑さではなく、月齢的にそういう時期なのかもしれません。冷ました方がよく飲むならそれでもかまいません。湯冷ましなどで水分を補給することは必要ですが、それでお腹がいっぱいになるとミルクを飲まなくなりますので、哺乳前には控えましょう。

Q18よく手や足を動かすようになりましたが、口に手を入れるようになりました。ときにはげんこつを口に持っていったりしますが、大丈夫なんでしょうか?

A18だいたい5〜6ヶ月になると、ほとんどの赤ちゃんは手しゃぶりを上手にするようになります。これは赤ちゃんが、手や口を自分の意思で思いどうりに動かせるようになったという成長の証でとても大事なことなのです。また不安になったり眠くなったときなどに手しゃぶりをすることで、気持を落ち着かせ安定させているのです。

Q19私ではあやしても泣きやまず、おばあちゃんが抱っこしたら泣きやむので母親としての自信をなくしそうです。

A19ママがあやしても泣きやまない状態になった理由は何だったのでしょう?きっとママも気持に余裕がなく、ママも赤ちゃんもパニック状態だったのではないでしょうか。そこへ落ち着いたおばあちゃんが抱っこしたので、赤ちゃんも落ち着いたのでしょう。

 赤ちゃんはママのイライラなどを敏感に感じ取ります。抱っこしたのがおばあちゃんだったからではなく、気分が変わったから泣きやんだのだと思います。もちろんママが抱っこしてご機嫌がいいときもあるはずです。自信をなくすことなどありません。むしろ疲れているときなど、おばあちゃんにお願いしてしまうのもいいと思いますよ。神経質にならず、もっとリラックスしましょう。

Q20生後2ヶ月ですが、便秘のようでいつも3日に1回くらいしかうんちが出ません。浣腸は癖になると聞いたのですが、した方がいいのでしょうか?

A20この時期、特に母乳の赤ちゃんの場合には、大半が吸収されてしまうため便の回数が減ることがあります。基本的には機嫌がよく、体重も増えていれば問題はありません。しかし5日を超え便がたまってくると、お腹が張ってきて機嫌が悪くなったり、ひどい時には吐いたりすることもありますので、そういう時には浣腸をして便を出してあげるといいでしょう。

 方法は市販の浣腸液でもいいのですが、綿棒にベビーオイルなどを塗って肛門を刺激してあげるといいと思います。赤ちゃんの場合は肛門の周辺を刺激してあげるだけで効果があることもあります。

Q21母乳から人工栄養にかえて3日後くらいに、濃い緑色のうんちがたくさん出ました。何か問題があるのでしょうか?

A21母乳と人工栄養では便の性質も違ってきます。母乳の場合の便は水分が多くやわらかめで黄色や橙色ですが、人工栄養の便は固形状態であることが多く、緑色やグレーがかっています。しかしときには白いつぶつぶが混ざっていたり、緑に黄色が混ざっているようなこともこともあるなどさまざまです。いずれにしても赤ちゃんの機嫌がよく、ミルクもよく飲んでいれば心配はないと思います。

Q22赤ちゃんには、ハチミツをあげてはいけないと聞きましたがなぜでしょうか?

A22ハチミツの中にはボツリヌスという菌がいる場合があり、おもに6カ月以内の乳児がハチミツをとると、乳児ボツリヌス症という病気をおこしてしまうことがあります(ただし日本からの報告はほとんどありません)。

この病気になると、便秘、全身の緊張が弱くなりグンニャリする、飲めなくなる、ひどくなると呼吸が出来なくなるなどの症状がおこります。1歳になるまでは、ハチミツをあげないようにして下さい。