母乳のトラブル・しこりはすぐに治しましょう!
乳首のトラブルは母乳。育児のつまずきの原因に!
乳首が切れて痛い、水疱ができて破れて吸われると痛い、乳首が割れたようになっている…
赤ちゃんの吸う力はとても強いのです。試しにあなたの指をよく洗って、赤ちゃんの口にそっと入れてみてください。その吸う力が強いことにびっくりすることでしょう。この吸う力であなたの乳首を一日十数回、ずっと吸うのですからお母さんの乳首というのは本当に丈夫にできているのです。それなのに皮膚が弱くなっているとヒビができたり、切れてしまうのですね。
ブラジャーでずっとむれていたりするのも、原因の一つです。妊娠中から乳帯をというのは乳首の皮膚を鍛える意味もあります。乳首が切れたりヒビ割れすると、赤ちゃんが吸うたびに飛び上がるほど痛みます。でもおっぱいはやめないで治しましょう。赤ちゃんが飲んでいるうちに治ってしまうのです。入院中ですと産院によっては乳首の傷は「直母禁」といって直接飲ませることを禁止、しぼって哺乳瓶で飲ませたり、人工乳を一時的に飲ませるように指導するかもしれません。
乳首への刺激を与えないようにと、乳首を吸わせるのをやめると一見よさそうに考えられがちですが、よい結果となりません。手でおっぱいを絞るときでもおっぱいがが張って乳首がかたくなり、ヒビ割れなどはますますひどくなりますから痛みは消えません。手でしぼるときは痛みのために加減してしまうので十分にしぼれず赤ちゃんの飲みたい量とはなりません。
赤ちゃんは自分で作っ吸い傷を吸いながら治してくれるのです。自分が成長することで大きくなった子宮をおっぱいを飲むことで収縮させていくのとどこか似ていますね。
乳首をつまむとしこりのようなものがある、乳房にしこりが出来て痛い、乳腺炎になってしまった…
乳腺のしこりは放っておくと乳腺炎になることがあります。しこりに気が付いたらおっぱいをしぼります。しこりの部分が熱を持ったような状態になってもしぼることによって治る事が多いものです。こうすれば高熱が出て化膿してしまうことも防げます。
もし高熱が出て化膿してしまった場合は医師の診察を受けましょう。切開して膿を出したり、薬を飲みますが、おっぱいはやめないで続けてください。しかし乳腺炎になるとそちら側のおっぱいは赤ちゃんはあまり飲みたがりませんので、反対側を飲ませ、乳腺炎になった側は、しぼりきるようにしてください。
また、赤ちゃんが急に飲みたがらなくなるときに乳腺炎の前触れのときもあります。そんなときも前しぼりを十分にしてから飲ませるようにしましょう。
赤ちゃんが飲みやすい乳首になるにはどうしたらよいですか?
Q3:母乳の出過ぎで乳管がつまります
出過ぎのおっぱいで困っています。その上、赤ちゃんの飲みが細いためか一週間に一度は乳首の乳管の先がつまってしまいます。針で穴を開けていますが、傷となって痛みます。マッサージに行っても治りません。
授乳させる前にしぼり、動物性脂肪の多い食べ物を控えて!
赤ちゃんの飲みが細いうちは、母乳がたまりすぎて困ることもあります。乳管のつまりは動物性脂肪のとりすぎが原因のことがありますので、食事を点検してみてください。針で乳栓を除去するのは危険です。以下を参考にして!
・ 授乳する前に楽になる前にしぼってから飲ませる・左右2回ずつ授乳する。
・ 残ったおっぱいは乳房が楽になる程度にしぼる・乳首は1日2〜3回、窓をあけて太陽の紫外線をあてます。
乳首が小さいと母乳は出ませんか?
母乳でと決心してますが、乳頭の直径が8mmです。大丈夫なのでしょうか?
乳首が小さくても、赤ちゃんはとても上手に吸うようになります。
乳首が小さくても大きくても母乳育児はできます。最初は赤ちゃんが多少の飲みにくそうにしていることはありますが、母乳が出ないということはありません。小さな乳首でも赤ちゃんは一生懸命吸って適応していくものです。時には乳輪までしっかりと口にくわえて吸っている赤ちゃんもいます。
困難でも初めからお母さんの乳首だけ吸わせます。最初は泣くかもしれませんが、そのうち必ずあなたの乳首が大好きになりますよ。手入れも忘れないでね。
かたい乳首はどうしたらいいですか?
乳首の先端がコーヒー豆のように深く溝ができていてかたいんです。赤ちゃんに吸わせても口から出してしまい、搾乳してもタラタラ落ちるだけです。
ていねいにもみほぐすように、乳管開通操作をしてください
赤ちゃんは乳首をペチャンコにして飲みます。そのくらい乳首は伸展性があります。かたい乳首というのは脂肪様物質がつまっている場合が多いので、乳管開通法をしっかりやってその物質をとらなければなりません。
このような乳首の場合はかなり、つまりも頑固ですから、ていねいに根気良くもみほぐすようにしてください。
少しでも母乳の分泌があるのですから、授乳前に乳管開通操作で、乳首を柔らかくしてから吸わせることを繰り返してください。また授乳と授乳の間、そして入浴のときなどにていねいに乳首をもみほぐしてください。ちょっと時間はかかりますが、乳管開通操作と赤ちゃんに頻繁に吸ってもらうことで必ず治りますから、根気良く続けてください!
タバコとお酒は母乳に影響するの?
母乳をやっています。妊娠中はやめていましたが、生まれたらタバコを吸ってもいいのでしょうか?またお酒を飲んでも影響はないのでしょうか?
授乳中のママがタバコを吸うと、タバコの中のニコチンが血液に吸収され、母乳にも移行します。その母乳を飲む赤ちゃんは、タバコを吸ったのと同じことになります。そうなると赤ちゃんが嘔吐や下痢をする心配もありますので、頑張って禁煙しましょう!またアルコールは飲んでから母乳に出るまでの時間が短く、飲んだものがそのまま出るので、赤ちゃんが酔う可能性さえあります。授乳中は「たまにビール1杯くらい」を心がけましょう。
体重の増え方が少ないみたい?
体重を毎日測ってるんですが、あまり増えません。母乳不足なのでしょうか?
体重や毎日の哺乳量まで家で測っている人もいますが、逆に不安のため母乳分泌が減ってしまうこともあります。生後1ヶ月くらいまでは、1日何回でも乳首を含ませてよいのです。1回に飲む量も、そのたびにまちまちです。体重も母乳を飲んだ後、空腹の時、尿や便を出した後など、その時によって変化します。心配やストレスも母乳分泌を妨げます。あまり体重増加ばかり気にせず、リラックスして飲ませましょう。どうしても心配なら、母乳外来などで相談しましょう。
入院中、夜は母子別室でミルクでした。昼間赤ちゃんが泣くたびに母乳を飲ませていたら、助産婦さんから「あんまり頻繁に飲ませていると、3ヶ月頃に飲まなくなりますよ。」と言われましたが…
そういうデータはありません。むしろ頻繁に飲ませた方が、おっぱいの出もよくなります。出産後は母乳の量も少なく、赤ちゃんも頻繁に授乳するのが当然ですし、逆に母乳の分泌量が増加していきます。乳首を刺激されることよって、ママの子宮の回復もよくなります。赤ちゃんの要求に応じて好きなだけ母乳を飲ませてあげて下さい。
3ヵ月で生理が始まりました。ある本には「規則授乳をせずに、そのために生理が始まり、おっぱいの出を悪くする」と書いてありました。もう出なくなってしまうのでしょうか?
生理(月経)が始まったからといって、母乳が出なくなることはありません。確かに母乳を飲ませていると、プロラクチンという母乳分泌ホルモンがたくさん出て、排卵が抑えられるために月経は始まりにくいのです。月経か開始時期は生殖能力(妊娠できる機能)がいつ回復するかということで、母乳分泌が続く時期とか、母乳が出なくなる時期のことをいっているのではありません。
母乳だけで育てていますが、1ヵ月頃から湿疹ができてしまいました。アレルギー検査では、大豆、卵、小麦に反応があると言われました。母乳をやめて、ミルクにした方がいいのでしょうか?
アレルギーだからこそ、母乳がいいのです。
大豆、卵、小麦が1ヵ月頃の湿疹の原因となるのは非常にまれなことです。この頃の湿疹はアレルギーとは関係ないことが多いのです。ミルクは母乳と違って牛の異種たんぱくを含んでいますから、逆にアレルギーの発生頻度が高くなる場合もあります。むしろアレルギー予防のためにも、母乳をお薦めします。ママは、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
母乳だけで育てたいと思っているのですが、最近おっぱいがあまり張らなくなってきました。子供は3ヵ月です。ミルクを足すべきか悩んでいます。
赤ちゃんとママとのリズムができたきた証拠です。
“おっぱいが張らなくなった”と心配されるママの声をよく聞きますが、だからといって母乳が出なくなる訳ではありませんので、安心して下さい。張らなくなったのは、赤ちゃんが吸えば母乳がすぐ出るというリズムが決まってきたからです。母乳はいつもおっぱいにたまっている訳ではありません。リズムが安定してくると、赤ちゃんが吸うことによって、その都度必要な量の母乳が乳腺で作られ、運ばれてきます。赤ちゃんが泣き止まないなど、気になる様子がないのならば、ミルクを足す必要はないと思います。
2ヶ月の赤ちゃんです。お風呂の後は水分補給のため湯冷ましをのませるようにと病院でいわれましたが、母乳をあげてはいけませんか?
どうぞ母乳をあげて下さい。
どうぞ母乳をあげて下さい。昔の人工乳はたんぱく質が多すぎて牛乳に近く、濃すぎるので水分を補給しようという考えがあり、それがお風呂上がりの湯冷ましという習慣になったようです。今はそういうこともありませんから、湯冷ましは特に必要ありません。
母乳にはダイオキシンが含まれているという報道がありましたが、赤ちゃんに影響があるのでしょうか?母乳はやめた方がいいのでは?
WHOをはじめ世界の多くの国でも、そのまま母乳を飲ませるようコメントを出しています。
母乳からダイオキシンが検出されたのは事実ですが、それが赤ちゃんの発育に重大な影響を与えるかどうかを考えると、母乳を与えることの大切さやメリットの方がまさっていることが多くの研究から認められています。WHOをはじめ世界の多くの国でも、そのまま母乳を飲ませるようコメントを出しています。もちろんダイオキシンを減らす努力は必要です。ママの体内に入ったダイオキシンは、食物繊維に吸着されて便とともに体外に排出されますので、春菊やオクラ、パセリ、ホウレン草、ブロッコリーなど、食物繊維や葉緑素を進んで摂取するように心がけましょう。
1歳半になりますが、まだ母乳を飲んでいます。もう断乳した方がいいのでしょうか?
母乳がまだよく出ているというのであれば、無理してやめる必要はありません。授乳というのは栄養面だけのことではなく、赤ちゃんの心を安定させたり、ママと赤ちゃんとの絆を深めたりする役目もあるのです。赤ちゃんが母乳を必要としなくなったときには、自然と離れていく時期が必ずきます。まだ欲しがっているなら、飲ませてあげて下さい。
仕事をしているため母乳を絞って与えていますが、しぼった母乳はどのくらい保存していいものでしょうか?
保存には冷蔵保存と冷凍保存があります。冷蔵庫で保管する場合は、6時間ぐらいを限度としましょう。赤ちゃんに与えるときは湯煎で40度前後に温めます。一度温めたものは残っても必ず捨てましょう。冷凍保存の場合は市販の冷凍パックなどを利用すると便利です。日付と時間を記入しておきましょう。
カチカチに凍ってマイナス20度以下に保たれていれば約1ケ月は保存できますが、家庭ではどうしても冷蔵庫の開閉が頻繁になりますので、約3週間と考えればいいでしょう。解凍する際、冷凍したものをいきなり湯煎したり電子レンジを使用したりすると、母乳中のビタミンやたんぱく質が分解して母乳の長所が無くなりますので、必ず水またはぬるま湯で解凍しましょう。また一度解凍したり温めたものを再冷凍するのもやめましょう。
産院で、右のおっぱいを5分飲ませたら左のおっぱいを5分、次は右を3分…というように交互に飲ませるようにと配分を教えられましたが、実際に飲ませていたら右を飲んだあと左を1分程しか飲まなかったりと、なかなか配分通りには飲んでくれません。
赤ちゃんがおっぱいを飲むのに決まった配分などありません。きっと産院では育児が初めてのママにもわかりやすいよう、ひとつの目安として指導されたのだと思います。授乳に慣れてきたら一定のリズムができてくると思いますが、赤ちゃんの飲み方はいつも同じということではありませんので、片方だけ長い時間飲んだりしても赤ちゃんが満足していれば何も問題はありません。
母乳育児中ですが、私が風邪をひいてしまいました。子どもは1ヵ月なのですが、市販の風邪薬を飲むと母乳への影響がありますか?
市販の風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤、抗炎症剤などが入っています。これらの薬は母乳にごく少量移行しますが、微量なので赤ちゃんに影響があることはまずありません。ただ、薬局では授乳中であることを必ず伝えましょう。しかし風邪薬は頭痛や熱などの症状を抑えるだけですから、充分に栄養や睡眠をとることがなにより大切です。